8回目 床下浸水対策と躯体蓄熱技術

【 外気温に影響が少ない自然熱エネルギー利用、室内温度確保 】


 第5回ブログで集中豪雨による、建物浸水に対する嵩上げ盛土地盤の耐震設計を含めた、地盤改良技術を掲載しました。このブログの目線は主に国や地方自治体に合わせたものでした。
 しかし、浸水被害に遭遇して困っているのは建築主様とそれを利用する人々です。
 私は新築の建物の場合、床下浸水は弊社の技術でほぼ解決されていると認識しております。
 この技術は東日本大震災のとき弊社設計・施工技術を採用し、そして津波被害に遭遇した実証建物がその後継続使用している実例が複数あります。

宮城県石巻市 津波被害にあった木材工場 

 宮城県気仙沼市 津波被害にあった3階建住宅 

 これらの実証建物の設計、施工技術を用いれば、床上浸水被害に比べ、被害の件数が多い床下浸水建物を対象に、建築主様ならびにその代理人である設計者様に技術提供したいと考えております。
 対象建物用途は、(1)住宅、(2)公共避難施設(集会場、体育館等)を主な建物とします。
 一方、床上浸水被害は国の方針で、原因となる河川等の対策を行っておりますので今回の提案対象から除外しました。
 他方、再生可能熱エネルギー利用技術は弊社が提案している「基礎コンクリートに再生可能熱エネルギーをパッシブに蓄熱し、そしてその熱をベース熱源とする空調システム」に対し、浸水対策を施した建物の基礎構造が、大変有利に自然熱エネルギーを利用することができる技術が説明可能となったからです。
 被災された場合、冬期、夏期ともに室内の温度をいかに確保して保つかが大きな課題となります。
 提案技術は、そのような状況下においても最低必要な室内温度を確保します。