2回目(その1)凍結深度より浅い基礎の凍害技術と、地球温暖化対策に影響が大きい永久凍土地帯の建築・土木構築物に技術思想が共通するのではないか?

テーマ1-2(防災「凍害」) テーマ1-4(永久凍土)

凍結深度より浅い基礎の凍害防止技術は、すでに技術開発は終わり実用化されている。
フィールドにおける実証試験は、北海道立北方建築総合研究所と共同研究で行った。
論文は「地盤置換工法の寒冷地対応に関する研究」として発表した。
研究に用いた実証建物は、釧路工業高等専門学校から提供いただいた。

中村物産が設計した永久凍土設計にも通じる凍害対策の主な建物は

◎環境省発注:サロベツ国立公園内施設
設計条件は湿原に浮かぶ展望台を含め、N値0~2程度の軟弱地盤の不同沈下対策と凍害対策である。

◎北海道大学発注:インフォメーションセンター
北海道大学正門に連続している記念植樹地区内施設を建設するにあたり、樹の根を損傷させない対策と凍結深度より浅い基礎の凍害対策で採用になった。

永久凍土地域の基礎構造ならびに地盤対策の主な検討は、地区の外気温、建設地盤の温度状態の把握、地盤、積雪、風力、生活熱等排熱による融解、生活排水、生活ごみ、建物構造、使用目的、接続する土木構造物を総合的に検討し、設計、施工することになる。これらの検討要件は、上記実施建物の設計、施工に用いた検討内容である。
他方、永久凍土が存在する主な国としては、アメリカ、カナダ、ロシア、モンゴル、中国の広大な土地が挙げられる。これらの国は、今後資源開発を考えている地域でもあり、メタンガス等の発生量の増加、砂漠地帯の拡大等多くの地球環境保全に関する課題を含んでいる。
新しく設計に取り入れるアイデアとして、再生可能エネルギーの地中熱や太陽熱の利用技術によって、建設地盤の安定と暖房エネルギー高度利用技術が注目されると考えている。