3回目(その2)発泡スチロールと土木工法--砕石の代わりに用いる耐震・排水機能

「M7.3の首都直下型地震、36万ヶ所で被害 国交省推計」

 大変ショックな情報が発せられた。
 内容は首都圏で19万5400戸の家屋が全壊する。ほかに斜面を支えるコンクリートや、石の擁壁が崩れるなどの宅地被害が、約36万ヶ所で起きうることが国土交通省の推計で新たに分かった。
 今回は発表されていないが、例えば上下水道はじめガス、電気通信など地中に埋設されており普段の生活では目に見えない地中管路等の被害は、多くが耐震化されていないので被害推定すらできていないのではないか?
 M7.3の首都直下地震に対処可能な土木や建築の実証技術例はなかったわけではない。
 〇大地震に遭遇しても継続使用ができる地盤と建物に関する技術
 〇斜面を支えるコンクリートや石の擁壁の耐震技術
 〇地中埋設構造物の耐震設計・施工技術およびそれを取り巻く地盤の液状化防止技術
 以上の防災技術は、発泡スチロールの機能を巧みに利用したものであるが、発泡樹脂の設計はもちろんのこと、地盤、建物基礎、土木構造物の設計・施工技術等からなり、阪神大震災や東日本大震災を含めた大地震の被災地域において、私が自ら防災効果を実証している。
 残念ながらこれらの新技術は、いろいろなバリアによってほとんど普及に至ってはいない。独創的な新技術に挑戦する研究者も少人数しかいない現状は寂しい。経済効果を重視するあまり、防災技術の発展が損なわれたとするとそれは本末転倒である。
 国においては、防災性能を明確にする基準作りをしていただきたい。それによって、新技術でも基準をクリアしていれば資金援助、採用を図ることにより防災、減災はより磐石なものになるであろう。
 私個人は今後とも実施物件例を積み重ねるつもりである。