1回目(その3) 日本のSBT設定企業向けの提案

テーマ1-1(その3)「日本のSBT設定企業向けの提案」
SBT(Science Based Target):科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出量削減目標の設定を促すことを目的とする

1.室内空調エネルギーをほぼ100%再生可能エネルギーで賄える。
2.建物の長寿命化、大地震被害地区の建築廃材削減可能な防災・減災建築技術によって、BCP対策を含め対処可能である。

現在の建築基準法では、SBTに対処するCO削減に対応する外皮水準は欧米に比べ劣り、性能設計は求めていない。

SBT設定企業であっても、SBTに関する多くの課題がある。建築基準法で義務化されたレベルで設することが一般的であり、建物の省エネ性能を確認する性能設計とコミッショニングによる目標値の確認は、ほとんど聞いたことがない。

室内空調エネルギーをほぼ100%再生可能エネルギーで賄えるアイデアは、第1回ブログで概要を述べている。国交省や大手企業は、どんな良い技術開発や特許であっても、中小企業が持つ技術は無視されることが多い。また、性能を明確にする設計技術や性能を確認することはほとんど聞いたことがない。

他方、建物の長寿命化、大地震被害地区の建築廃材削減可能な防災・減災建築技術のアイデアと実証は、第2回ブログで概要を述べている。残念ながら中小企業が開発し、しかも現行建築基準で求められていない、地盤と建築基礎に関する防災・減災の性能設計によって、大地震に対して効果を確認した技術であっても、大手企業や大手設計事務所は建築基準を満足した範囲内の設計であり、新たな技術による安全を求める性能設計と安全を確認するためのITを用いる技術の導入はバリアが大きい。防災・減災を満足する建築技術には多くの課題があり、国交省において大変困難な作業が残されていると推察する。しかし、困難ではあるが課題を整理しつつ実現に近づいてほしいと願っている。

大手企業にとって、SBT設定や大地震に対処する技術は重要ではあるが、国が義務化しない限り現状のレベルを踏襲することになるのではないか。目標達成が可能な技術はあっても、中小企業が開発した技術は提案が難しく普及の目処は立っていない。